【演劇】安曇野「カフェの雰囲気とマッチした温かみある『月夜のファウスト』」


2019/10/05 (土) 更新

【演劇】安曇野「カフェの雰囲気とマッチした温かみある『月夜のファウスト』」

トランクシアター・プロジェクト2019『月夜のファウスト』安曇野公演は、ギャラリーが併設されているカフェ、「あづみのコミューンチロル」が会場でした。安曇野の魅力発信・文化交流のできるカフェギャラリーとして、美術やクラフトなどの企画展やさまざまなコンサートが開催されています。ここで、パントマイムと生演奏の公演を拝見したことがありますが、こんなに大がかりに椅子やテーブルの配置を変えて行う催しは、お店のスタッフの皆さんにとっても初めてだったそうです。展示中の作品たちも、ごめんなさい、ちょっとだけ隅っこの方に移動させていただきました。

安曇野の実行委員会は、このチロルの皆さんと市役所文化課文化振興担当の方々が参加してくださっていました。このページの写真を撮ってくださっているカメラマンの田中慶さんもそのお一人です。


開場から開演までは1時間のカフェタイム。開場時間の6時前には早くも14、5人ほどのお客様が並ばれていました。年配のカップル、大人の親子の方が多かったようです。受付でお気に入りの飲み物、合わせてドイツから輸入したソーセージを挟んだホットドックなどの軽食を注文してお好きな席に着きます。注文した飲み物などは、実行委員会のスタッフの皆さんが席までお持ちします。もちろん飲み終わった後の器も回収していました。
出演者の武居卓さん、音響スタッフの細川貴司さんによる演技のワークショップに参加したお客さんの顔もちらほら。細川さんに話しかけている方もいらっしゃいました。
お腹も満たされたせいか、会場の雰囲気はずいぶんリラックスしています。演劇というよりは、もしかしたら「チロル」でコンサートなどを楽しみ慣れているお客様も多かったのかもしれません。そのくらい、ここは地域の文化情報発信拠点として親しまれているのです。

開演時間が近づくと、若い親子連れ、仕事帰りと思しき若いカップルのお客さんがやってきました。ほどなく客席は約80名のお客様でいっぱいになりました。ウッディな建物と、ステージの雰囲気がよく似合います。
お芝居をご覧になっている皆さんは笑顔が浮かんでいました。前のめりに楽しんでくださっているのが離れて見ていても伝わってきました。